最高の人生を生きる: キャリアアップのための4つの重要なレッスン

Fortune 500の企業の元人事最高責任者であり、人事の専門家、リーダーシップのアドバイザーである基調講演者のShanthi Flynn氏が、自身のすばらしいキャリアの旅、直面したユニークなキャリアアップの課題、いかによりよい選択を行い自分の価値観に忠実であり続け、最高の人生を生きてきたかを語ります。

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実業界から離れて3年後、Shanthi Flynn氏はキャリアで前進する準備ができていると感じました。


Ford Motor、Boots、A.S.Watsonなど、世界最大級のアイコニックな企業でトップ・エグゼクティブを務めたことのあるFlynn氏が、 家族のことに専念するために3年間の休みを取ったのです。 当時は実業界に戻る時期、あるいは戻るかどうかもはっきりしていませんでした。

そんなある日、ある言葉を口にしたことが、結果としてキャリアの発展の転機となりました。

「当時、上の娘は3歳で、妹の顔にしょっちゅうかみついていたんです」先日、LHHのカンバセーション・シリーズのライブストリームでFlynn氏はそう話しました。 「それで気づいたら、‟妹の顔をかむのをやめなさい”と何度も繰り返し言っていたのです。 自分がまさかそんなことを言うことになるなんて思ってもみませんでした」

実業界に戻りたい気持ちはかなり強くなっていました。 ただし、大企業の上級職に戻れるかどうかわからず、そもそもそれが本当に自分が望んでいることなのかもよくわからないというのが正直なところでした。 「新たにキャリアを積み始めようと思ったとき、私の提供できる価値が試されました」

「‟現在子供が3人いる身としては、企業の最前線に戻るのは難しいのではないか”と思ったんです。昔は素早い決断が出来ていましたし、自信もありました。 ただ、3年間のブランクがあったので、仕事に復帰してやっていけるのかどうか不安がありました。 これまでのキャリアで初めて自信が揺らいでいたのです」

しかし思いがけず、ヘッドハンターからWalmart Asiaでの上級職のオファーがあり、数カ月もしないうちに、新たなキャリアをスタートしていました。 「正しい選択ができれば、業務で能力を発揮でき、説得力を持って自分の言いたいことを伝えられます。キャリアにブランクがあっても関係ないと強く信じることができるようになりました。」

Flynn氏はWalmartで5年間働いた後、戦略的リーダーシップのコンサルタントとして独立しました。 そして2016年初頭、チューリッヒのアデコグループ社で人事最高責任者の地位につきました。 2年後にコンサルタント業に戻り、人事の豊富な専門知識とビジネスリーダーシップを活用して、基調講演や、役員や取締役会へのアドバイザーとしての仕事を中心に活動しています。

30年にわたる人事幹部とビジネスリーダーとしての変化に富んだキャリアを通じて、Flynn氏は多くの重要なレッスンを学んだと言います。キャリアの築き方、今でもほとんどが男性優位のビジネス世界の中で女性として成功する方法、そして最後に、重要なキャリアの転換点においては、しっかり構築されたネットワークが一番の頼みの綱であるということです。

もっと男性みたいに行動するという誘惑に屈することなく女性が成功するには?

 

Flynn氏は、ロンドン東部の都市ダゲナムにあるFord Motorの工場でキャリアをスタートさせました。この工場は、イギリスの労働法の歴史上で重要な役割を果たしました。 1968年に、Fordに勤める187人の女性従業員が3週間のストライキを決行したのです。 このストライキをきっかけに、男女間の不公平な扱いを禁じる同一賃金法が1970年に制定されました。

「イギリスのFord Motorで働くと決めたことは、私の基盤となる選択だったと思います」とFlynn氏は語ります。 「Fordでは10年近く働きました。最初の3年は自動車工場で、30人ほどの女性と1万人ほどの男性が働いていました。 ですから、ご想像どおりかなり男性優位の環境でした」

そこで働く女性にとっては、たいてい厳しい雰囲気でしたが、Fordは「従業員に大きな投資をしている真のグローバル企業」でした。 Flynn氏はさまざまな仕事に次々と就くことができ、それで履歴書の経歴が増えただけでなく、「自信も増すことができました」と話します。

男性優位の会社で数少ない女性の1人であったことで得た学びは、今でも共感を呼びます。 「女性であっても、タフで決断力があるはずです」とFlynn氏は語ります。「これらは男性特有の性質ではありません。 ただありのままの自分でいればいいのです。 同じ部屋にいる男性をまねようとしても、違いを発揮することにはなりません」 

キャリアにおいて重要なのは機会を掴むこと

 

これ以上ないほど入念に計画を立てたとしても、キャリアの行方は誰も完璧には予測できないとFlynn氏は話します。 特に現在は、ずっと1つの企業で働き続ける人はほとんどいません。 仕事で成功したい人にとって効果的な方法は、最終的にどのような仕事をしたいかをじっくり考え、その夢を実現するための機会を探すことです。

これは「機会」の広い解釈ということになるでしょう。 特定の肩書を得ることや、転職するたびにキャリアアップが必要だという考えにこだわらないでください。 その時は期待できそうにないと思えても、あらゆる機会の可能性をさぐってみましょう。

「Fortune 100の企業のCEOになりたいのなら、キャリアパスをより一層練る必要があります」とFlynn氏は語ります。「そのキャリアの旅で取るべきステップをすべて知っておく必要があります。 違う決断を下したり、異なった道を進むことができる好機を探しましょう」

どこで働き、どんな仕事をするかにかかわらず、ネットワークを築き続ける

 

夫が先に香港で教職を得ていた関係で、2002年にFlynn氏が初めて香港に赴いた時には、キャリアのネットワークに大きな空白があることはわかっていました。 イギリスにいた時には、サポートを求めたり、サポートを申し出たりできる、広く質の高い人脈がありました。

しかし、香港では一からネットワークを築くようなものでした。 「香港には全く人脈がありませんでした。 そこで、ヘッドハンターのところへ行き、仕事を探しているのではなく、香港で私に一番合ったネットワークを持っている人を教えてほしいと話しました。 最終的に、そのヘッドハンターは200人近い方とつながることのできるネットワークを紹介してくれました」

新しいネットワークを築いた後、Flynn氏は人と合う際にその機会を最大限に活用するためのベストプラクティスを使いはじめました。 最も重要なのは、ソーシャルメディアを通じてできたつながりのみに頼らないことでした。

「LinkedInには恩恵だけではなく課題もあります。 ソーシャルメディアで人とつながることはできますが、必ずしも真のつながりとは言えません。 人と会って実際に会話を交わして、ネットワークのつながりを築かなければなりません。 コーヒーを一緒に飲みに行ったり、電話やビデオで話すことで、お互いの存在を認識します」

存在を認識してもらった後は、ネットワークから得たいと思っていることを意識することも重要です。 「ネットワークに接触する前に、アドバイスやスポンサーになってもらうことまで含め、ネットワークに何を望んでいるか明確にする必要があります。 ‟あなたが働いている会社に入りたいけれど、どうしたらいい?”というような、答えを得たいと思っている質問をいくつか用意しましょう」

今までで一番のアドバイス

 

Flynn氏によると、仕事に関連した強固なネットワークを築くことの良い面の1つは、本当に思慮深いアドバイスに触れられることです。  長年様々なことを聞いてきた中で、「大胆不敵になれ」というアドバイスが際立っているとFlynn氏は話します。

「時に人は物事を考えすぎてしまいます。 キャリアについての決定は慎重に考える必要がありますが、想定外の要素というものは常に存在します。そうした場合、すべてを知ることは不可能ですし、あらゆる事実を集めることはできません」

今では経営側の人間から助言やコンサルティングを行う側になりましたが、Flynn氏は現在でも人生とキャリアに対して大胆不敵なアプローチを試みていると話します。 これからも新しいスキルを学び、意欲的に取り組む姿勢を止めることはないでしょう。 彼女が重点を置いているのは、今までどおり、他者の成長を助けることです。

「キャリアについては何も変えないと思います。 後ろを振り返ることはほとんどありません。 過去から学んだら、常に将来へ目を向けるのです」

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