異業種(異職種)への転職とは?難しい?成功させるコツ、ポイントを徹底解説

現在の仕事の将来性に不安を感じたり、待遇面で満足していない方は、今とは異なる業種や業界、職種への転職を検討するかもしれません。しかし、実際問題として、異業種・異職種への転職は可能なのでしょうか?どの程度の難易度なのでしょうか?
この記事では、異業種転職を成功させるコツ、ポイントを徹底解説します。業界分析と自己分析を丁寧に行うことで転職成功率は上がります。業種・職種未経験でも採用に繋がる手がかりとなるでしょう。
まずは、転職活動の際に使われる言葉の意味を正しく理解しておきましょう。
業種=企業が携わる分野
例:製造業、金融業、サービス業など
業界=業種を、扱っているものやサービスで細かく分類したもの
例:業種が「サービス業」の場合、「外食業界」「ホテル業界」など
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異業種への転職とは?
異業種・異職種への転職とは、今まで経験してきた業種・職種から、全く携わったことのない業種・職種へ転職することです。これまで積み重ねてきたキャリアが転職先で生かし切れず、転職による年収アップ・昇給が厳しくなるかもしれないというデメリットは否定できません。
ただ、現在の仕事に不安や不満がある場合、転職によってこれらのマイナス要因が解消される可能性があります。それにより、仕事に対するモチベーションが向上するかもしれません。
異業種転職は、大きく以下の2つに分かれます。
◇異業種で同職種転職の場合
業種・業界を変更し、職種は変更しないことを指します。
例えば、「メーカーの営業職から、広告会社の営業職へ転職」というようなケースです。
◇異業種かつ異職種転職の場合
「IT企業のエンジニア職から、不動産会社の営業職への転職」のように、業種、業界、職種が全く異なるケースです。これまで培ってきたスキル、知識を生かすことが難しい場合が多いため、転職のハードルは高くなります。
とはいえ、業種や業界、職種、とこれらの情報だけでは一概に「転職は難しい」「採用されやすい」と判断できるものではありません。経験やスキルの視点でも検討する必要があります。
【経験・スキル別】異業種への転職の現実と難易度
異業種への転職の難易度は、一律ではありません。難易度は業種や業界によって大きく異なります。
以下で、異業種転職の特徴・難易度を経験・スキル別に解説します。
◇経験・スキルが浅い場合の異業種転職の特徴、難易度
第二新卒と言われる、社会人経験の浅い20代前半〜20代中盤は、新卒同様にポテンシャルを重視されることが多く、異業種転職のハードルはそれほど高くありません。特に第二新卒は、基本的なビジネスマナーが身に付いていると判断されることが多く、企業にとって魅力的です。難易度が高いと言われる異業種×異職種の転職でも、可能性は十分あります。
20代後半でも将来のキャリアプランがしっかりとあれば、異業種×異職種の転職が成功する可能性は十分にあります。しかし、それ以上に年齢を重ねると年齢やキャリアに応じた特別な経験やスキルがない限り、異業種×異職種の転職は難しいものとなります。
◇経験やスキルがある場合の異業種転職の特徴、難易度
業界にもよりますが、年齢が上がるほど、未経験で挑戦できる求人は少なくなり、大きな職種転換は難しいと言えます。
ただ同職種であれば、これまでの豊富な経験・スキルが評価されやすいため、年齢が上がっても転職を成功させることは十分可能です。
またマネジメント経験は、異業種×異職種の転職であっても評価のポイントとなる場合があります。
異業種からの転職が多い企業、業界、職種の特徴
求人ニーズは、時代の流れの影響を受けやすいものです。異業種への転職を希望するのであれば、広い視野を持ち、市場や業界を見る姿勢も必要です。
例えば、以下に紹介するような企業や業界では、ビジネスの拡大が急務でありながら、慢性的に人手不足で、未経験の異業種転職者を歓迎する傾向にあります。ぜひ活動の参考にしてください。
◇新規事業を展開中、急成長中の企業
新規事業に取り組む企業は、異業種の人材が持つ視点や経験・知識を必要としている場合があります。また、これまでのキャリアを築く中で培った人脈を期待されることもあるでしょう。
また、急成長中の企業は人材不足でビジネスチャンスを失うことのないよう、経験者採用はもちろん、未経験者も積極的に採用する場合があります。
◇営業職
営業職は、潜在能力に期待するポテンシャル採用の多い職種です。売上などの数字を意識することや、明確な目標を持ち、それを達成することにやりがいを感じる人には非常におすすめです。成績が給与に反映される場合が多く、異業種への転職で、かつ結果を出すことで収入がアップするケースもあります。
◇IT業界(中小企業やベンチャーなど)
引き続き市場規模が拡大しており、求人ニーズが高く、常に人手不足の業界です。 入社後、スキルを磨くことで評価される可能性も高いため、その点では吸収力の高い若手が望まれるようです。特に、中小規模の会社やベンチャー企業は積極的に採用活動を行っています。
エンジニアやプログラマーに関しては、実務経験がなくても、自主的に勉強し、ある程度の知識を身に付けておくことで、あなたの意欲をアピールすることができ、好印象につながります。
◇建設業
建設ラッシュは続いており、若手からベテランまで幅広い人財が求められています。理系職種のイメージが強いですが、営業部門・管理部門など文系職種も多い業界です。
異業種への転職を成功させるために実践したいポイント
次の手順で慎重に準備を行って応募し、面接に臨むのがおすすめです。
◇下調べをじっくり行う
自分が希望する業種・業界・職種が実際どのような仕事なのか、また異分野から転職者を受け入れている実績があるかどうかを、しっかり確認しましょう。イメージや先入観だけでの判断はおすすめできません。さまざまな角度から判断するために、情報を集める際はインターネットだけではなく、書籍や知人から話を聞くなど、複数の手段を使いましょう。
◇転職理由を整理する
異業種への転職の場合、求職者がなぜこれまでとは異なる別の業界を選択をしたのかを確認されるはずです。
「転職のハードルが上がるにも関わらず、どうして異業種に移りたいのか?」
上記のような質問をされた際に、面接担当者に納得してもらえるように伝える準備をしましょう。その際、転職理由が前向きに志望動機に結び付いていることが大切です。前職への不満・愚痴と解釈されるようなネガティブな発言はあなたの価値を下げることになるため、避けましょう。
◇業種とは関係なく生かせる経験、強みを整理する
業種関係なく生かせる経験、強みを整理するために、調整力・交渉力・課題分析力や仕事への価値観・考え方の根幹となるスタンスの洗い出しを行いましょう。
経験・スキルに不足があっても、現場で有効な人材であると判断してもらう材料を用意することが重要です。
◇志望する業種で求められる人物像から、自己アピールをまとめる
自分のアピールポイントをまとめる際は、応募先企業が求める人材像・能力に合わせ、面接担当者の心に響くように表現を工夫しましょう。前職での実績を通してアピールする際には、面接担当者が異業種からの転職であっても「自社でも生かせる実績かもしれない」とイメージできるようにします。
◇転職後のキャリアプランも大切
未経験だからこそ、入社後にチャレンジしたい業務や取得したい資格など、「なりたい自分像」を明確にしましょう。転職希望先での将来的なキャリアプランは、あなたの本気度を面接担当者に伝えるのにとても有効なはずです。
業界分析&自己分析で異業種転職を成功させる
異業種の転職は挑戦であり、業種・業界の経験がない分リスクもあります。しかし、これまでとは異なる分野で自分のスキルを活かすことで、今まで以上にキャリアの可能性が広がることもあります。
特にハイクラス層においては、自身の専門性やマネジメント経験を異業種でどう展開するかが転職成功の鍵となります。業界が変わっても通用する普遍的なスキルや思考力をどう伝えるかが重要なポイントです。
情報が溢れる中で市場動向や企業情報、求人情報を自力で見極めることには限界があるため、転職エージェントの活用も有効な選択肢です。独りよがりな自己分析を避け、プロの視点から客観的なアドバイスを受けることで、より確度の高い転職活動が可能になります。
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