管理職になりたくないから転職はアリ? 管理職にならないデメリットも解説

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近年、さまざまな理由から「管理職になりたくない」と考える方が増加しています。本記事では、どういう理由で管理職になりたくないのか、また管理職にならないことでどのようなデメリットが生じるのか、管理職になりたくないという理由での転職はあり得るのかを詳しく解説します。
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目次
管理職になりたくないから転職、は選択肢のひとつ
近年では管理職に対してマイナスのイメージを持つ方が増えており、管理職への昇格の打診を受けても、「昇格を断る」「転職を検討する」という選択肢を取るケースも見られます。また、こうした選択が現実的になっている背景には、専門的なスキルを持つ人材ほど転職市場で評価されやすく、ハイクラス転職を実現する可能性が高いことが挙げられます。
とはいえ、転職はあくまでひとつの選択肢です。管理職になることで得られるメリットも、「仕事のチャンスが広がる」「待遇がよくなるチャンスがある」「マネジメント能力が高まる」「転職に有利になる」など数多くあります。マイナスのイメージだけに惑わされることなく、慎重に検討して結論を出すようにしましょう。
管理職になりたくない理由
厚生労働省の「平成30年版 労働経済の分析」によると、2018年に行われた調査において、役職についていない従業員のうち「管理職に昇進したいと思わない」と考えている割合は61.1%に上ります。
引用元:厚生労働省「平成30年版 労働経済の分析」
URL:https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/roudou/18/dl/18-1.pdf
(P236 第2-(3)-27 図 役職に就いていない職員等における管理職への昇進希望等について)
本来なら嬉しいはずの昇進が、過半数の職員にとってマイナスに捉えられているのには、以下のような理由が考えられます。
1.責任が重くなる
管理職になりたくない理由で最も多いのが「責任の重さ」です。管理職になると個人の業績だけでなく、部署全体の目標達成の責任を負います。自分はもちろん部下の行動にも常に注意し、業績アップを達成しなければなりません。業績が低下した場合の責任を負わされることに加え、重要な決断を下さなければならない場面もあり、プレッシャーを感じることが多い立場になります。
2.業務量が増えて長時間労働になる
管理職になると個人の仕事に加えて、部下への業務指導や人材育成などの業務が増え、その分労働時間が長くなる場合があります。うまく仕事を割り振れない場合、部下の仕事も補うケースが出てきて、長時間労働になることもあります。責任の重さに比例して長時間労働になることが多くなり、その様子を身近に見ている若い社員が、ますます管理職を避けるようになります。
3.現在の業務内容で働き続けたい
現在の仕事が好きでやりがいを感じている場合、昇格すると管理職としての業務が増えるため、個人の仕事だけに没頭するわけにはいかなくなります。とりわけ専門職などに携わっている社員や、顧客と接することにやりがいを感じている社員は、プレーヤーとしてその仕事にずっと時間を使っていたいと考えていることも多いです。そのため、管理職としての業務に時間を割くより、顧客と接する機会を減らしたくない、専門職としてのキャリアを途切れさせたくないと考え、管理職に魅力を感じなくなりがちです。
4.報酬が見合わない
管理職に昇格すると、管理職としての手当が支給されるため、一見すると報酬が増えると考えがちです。しかし、その分責任も労働量も増えるため、割に合わないと考える方も少なくありません。
また、管理職の中でも労働基準法が定める「管理監督者」と認められると、休日や労働時間の制限がなくなります。管理監督者とは、経営者から重要な責任と権限を委ねられ、労働時間や休日の規制を受けずに業務を行う立場のことです。ただし、すべての管理職が管理監督者に該当するわけではありません。
会社側は、管理監督者に残業代などを支払う義務はありません。そのため、残業や休日出勤をしても、その分の報酬はなく、たとえ役職手当があっても報酬が見合わないと感じるケースが多くなります。
5.適性がない
管理職にはリーダーシップとマネジメント能力、コミュニケーション能力が必要です。社会経験のない新入社員が入社して、上司がテキパキと仕事をこなす姿を見て「とても自分にはできない」と感じ、管理職になりたくないと考える場合があります。
新入社員から中堅までの社員は自己評価が低いこともありますが、経験を積むにつれて能力も磨かれていくものであり、実際に管理職の仕事をしてみると意外と向いているということもあります。ネガティブな自己評価で最初から諦めてしまうのではなく、仕事や会社に慣れてきた頃に管理職へ昇進する機会があれば、引き受けてみるのもひとつの選択肢です。
管理職にならないことによる3つのデメリット
管理職になると、労働時間が増える、責任が重くなるなどのデメリットが考えられます。それでは、管理職にならない選択をした場合はどのようなデメリットがあるのでしょうか。以下では、管理職にならないことによる3つのデメリットを解説します。
権限がない
新人の頃は、好きな仕事に没頭し、成果が上がることでやりがいを感じ、仕事がますます楽しくなります。しかし、ベテランになって管理職についていない場合、権限がないまま仕事を続けることになります。個人の成果は部署やチーム全体の成果となり、若い頃の勢いも次第に失われていくでしょう。好きな仕事であっても権限がなければ、自分で裁量できる範囲が狭くなり、やりがいを感じられなくなることもあります。
キャリアの可能性が狭くなる
管理職にならない場合、管理職になることで得られたはずのマネジメント経験も得られなくなり、組織内での影響力も制限されます。将来、転職する際にも管理職の経験が有利に働くため、転職先の選択肢が狭まるおそれがあります。年齢が上がるにつれて管理職の経験を問われることが多く、マネジメント経験がないことで、転職先を探すことさえ難しくなる可能性もあり得ます。
将来的に上司が年下になる可能性がある
管理職への昇進を断り、一般社員のまま仕事を続けていくと、後輩や自分よりも年下の社員が上司になる可能性があります。相手との関係性にもよりますが、年下の上司から指示を出されたり、ダメ出しをされたりすることで精神的なストレスを感じることがあります。管理職を断ることで責任の重さから感じるプレッシャーや精神的ストレスから逃れられても、別のストレスに悩まされることも考えられます。
また、自分よりも年下の社員が上司になった場合、年下の上司に対する接し方や信頼できるのかといったことも課題になります。管理職を避けて仕事に専念しようとしても、上司とうまくコミュニケーションを取れないと、パフォーマンスの低下につながることがあります。
管理職にならないのも大切な選択のひとつ
上述したようなデメリットがあるとはいえ、管理職になりたくないと考えるのは決して悪いことではなく、それもまた選択肢のひとつです。
管理職にならない場合は、そのまま職場でスペシャリストを目指して仕事を続ける、または転職を視野に入れることになります。管理職の経験があるほうが転職にも有利ですが、専門職に必要なスキルを身につけていれば、それが転職時の武器になることもあります。
いずれの道を選ぶにせよ、ひとりで悩まずに、まずはプロに相談することをおすすめします。
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まとめ
管理職への昇格は本来、キャリアのステップアップとして歓迎されるものです。しかし近年、『管理職になりたくない』と考える人が増えています。
その背景には、責任や業務量の増加といったネガティブな理由だけでなく、専門性を磨き続けたいというポジティブな理由もあります。
管理職にならなければ、精神的なプレッシャーやストレスを避けられる一方で、上司が年下になる、転職で不利になるなどのデメリットも考えられます。それでも、管理職を避けるための転職は選択肢のひとつであり、決して悪いことではありません。迷ったときは、キャリアの専門家に相談することをおすすめします。
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