元上司から転職を誘われた時の注意点|客観的な判断が重要

「将来はITコンサルティングに関わりたいが、キャリアを積むため、どういう会社に転職すれば良いのか分からない」こんな相談をいただくケースも多くあります。
こういった悩みを抱える方に共通しているのが、どうすれば理想のキャリアプランを実現できるのか、自らを客観的に分析・評価できていない点。自分のことゆえに、分かっているつもりでいても、実際には、誤った分析・評価によって転職に失敗してしまうケースもあるのです。
LHH転職エージェントは、ハイクラスに特化した転職支援を提供しております。
一人のコンサルタントが求職者と企業の双方を担当する「360度式コンサルティング」により、求職者のキャリアビジョンや価値観まで深く理解し、企業との最適なマッチングを実現。
元上司から誘われるままに転職してみたものの…
理想の転職を成功させるうえでは、自分自身の能力評価や転職先の選択に、客観的な目を持つことが重要です。逆に、客観性に欠ける思い込みや選択が無駄な転職につながったり、転職の幅を狭めてしまうことも少なくありません。
転職に苦労したケースとしてまずは、中堅ソフトハウスのエンジニアとして会計系システムの設計や開発を担当してきた黒田昭二さん(仮名)の場合を見てみましょう。
もともと、要件定義などの上流工程に携わりたいという希望を持っていた黒田さんが転職を決意したのは、キャリア8年目となった30歳でのこと。
会計系システムを得意とするSIerに転職した元上司から「自分の会社に来ないか?」と誘われたことが、直接のキッカケでした。意を決して転職を果たした黒田さんですが、なんと半年後には、当の上司がさらに別のベンチャー企業へと転職してしまいます。
ふたたび転職の誘いを受けた黒田さん。「マネージャーとして大規模なプロジェクトを任せたい」という口説き文句や、高額な給与の提示を受けたこともあり、短期間での転職に踏み切ることとしました。
ところが実際に入社してみると、任された仕事は自社開発した会計パッケージの保守やカスタマイズといった作業であり、上流工程とは程遠いものでした。また、取引先への支払いが滞るほど経営状態が悪く、いつ会社自体が無くなるかもしれないという状況にあることも判明しました。
慌てて、3度目の転職活動を開始するはめになってしまった黒田さん。夢を実現するための転職のはずが…。
なぜ、このような結果になってしまったのでしょう?
「おいしい話」に惑わされずに客観的評価を
黒田さんの一番の過ちは、自分のキャリアにとって本当にプラスになるのか? 転職市場で正しい選択なのか? といった点を検討せず、「上流工程がやりたい」というあいまいなキャリアプランのまま、元上司からの転職話に飛びついてしまったことにあります。
元同僚や上司から誘われての転職という事例では、どうしても客観的な判断力が鈍ってしまうもの。事前に紹介会社に相談をしていれば、転職の目的をいまいちど明確にしたうえで他の会社の面接も受けてみるなど、選択肢の幅を広げて客観的に比較検討できたでしょう。
もちろん、キャリアを積めるかどうかだけが、会社選びの基準ではありません。
黒田さんの例でいえば、独立指向の強い元上司と安定した雇用環境を求める黒田さんとの間で、そもそも理想とする会社像に大きな開きがあったといえます。
3度目の転職、転職の多さがマイナス評価されたものの…
間違った転職は、キャリア形成にとってかえってマイナスになりかねません。黒田さんの場合も、短期間で2度もの転職を繰り返していることが問題視され、3度目の転職活動では大変な苦労をすることになってしまいました。
幸いにして弊社から企業に紹介する際に、早期で転職した経緯をご理解いただいたうえで、会計系システムの実績が評価され、中堅SIerからマネージャー職のオファーを得ることができました。ただ、はじめから元上司の話を客観的に見ることができていれば、より早く理想の転職を実現できたのではないでしょうか?
社内SEからのキャリアチェンジに挑戦!
では次に、大手のOA機器販売会社の情報システム部門で、社内SEとしてお勤めの野口由香さん(仮名)の例を見てみましょう。
新卒で入社し2年目となる野口さんは、現在の会社で営業支援ツールの運用やカスタマイズを担当してきました。ご自身が携わったシステムがどれぐらい会社の売り上げに貢献しているのかわからない。また学生時代からインターネット企業に興味を持っていたことが転職によるキャリアチェンジを決意したきっかけです。
ところが、インターネット企業に転職したいという漠然とした理想はあっても、具体的にどう実現すれば良いか分からない野口さん。自分のスキルや経験に自信がないこともあり、半年が経過しても転職活動に踏み切ることができません。
キャリアプランを明確にしたうえで動き出そう
転職にあたっては、自分の能力や価値を冷静に分析して、「目的達成のために狙うべき職種や会社」を客観的に判断するという作業が大切です。
ご相談にいらした野口さんとお話をしてまず気付いたのが、SE職に限らず、幅広い職種に興味をお持ちだということでした。また野口さんの希望を掘り下げてみると、ITに関連したクリエイティブな仕事にも興味があるということが分かりました。
そこで提案させていただいたのが、まだ30名規模と決して大きくはないのですが、ポータルサイト運営会社でのWebディレクター候補という職種です。
SE職とWebディレクターはまったくかけ離れた存在ですが、自ら企画から制作、コーディングまでをこなしながらプロジェクトの進行管理もするという点で「自分の理想に近かった」そうです。
PHPやPerlなどのプログラミング経験があったことから企業側からも高い評価を得て、転職に成功することができました。
客観的視野をもつ方策こそが成功・失敗の分かれ道
野口さんの事例は、客観的に自分を評価し、「本当にやりたい仕事」「今の自分にできる事」を突き詰めることで、本人も気付き得なかった新しい道が開けたケースといえるでしょう。先入観を持たずに、なるべく多くの可能性を検討することが、成功のポイントだったともいえます。
なお、転職にあたって同僚や家族に相談する方も多いと思いますが、その人の強みや適性、ましてやマイナスの部分を正確に評価してアドバイスすることは難しいものです。理想の転職を実現するためにも、ぜひ私どもコンサルタントにお手伝いさせてください。
- 元上司や元同僚からの誘いでも、転職先はしっかり比較検討しよう
- 果たして自分のキャリアにとってプラスになる転職なのか、客観的に判断すること
- 無駄な転職を繰り返すと、キャリアアップの障害に
- 自分を正しく評価することができれば、転職の幅も広がる
- 客観的なアドバイスを受けるためにも、人材紹介会社を利用しよう
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