最終面接まで進めば、もう内定を取れたのも同然ですよね?

一次、二次と面接を通過した人とお話をさせていただくと、「最終面接まで進めば、もう内定を取れたのも同然ですよね?」と質問されることがあります。
書類審査、一~二次面接と経て、あとは社長による最終面接を残すのみ。こうなると、すでに応募者の能力や適性に関する審査は終了しており、最終面接が経営トップから承認をもらうための単なる手続きになっている、という会社も少なくありません。
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実際に、先方の採用担当者から「あとは社長と会っていただくだけの儀式のようなものですから」、「ウチの会社で、最終面接で落ちた人はいませんよ」などとはっきり言われることもあります。
とはいえ簡単に見えることほど、大きな落とし穴が待ち受けているもの。採用担当者が「内定間違いなし」と太鼓判を押していたのに、最終面接で落とされてしまうというケースは、けっして珍しくないのです。
ここで、特定派遣型のSIerでJAVAのエンジニアとして働く、緒方敏明さん(仮名)34歳の事例を見てみましょう。
緊張のあまり、自信のない発言をしたことが裏目に
緒方敏明さん 34歳
        JAVAエンジニア
大手銀行のシステム開発プロジェクトに参加するなど、金融系に強いソフトウェアエンジニアとして実績を積んできた緒方さん。上流工程へ挑戦し、マネジメントのキャリアを積みたいという希望から転職活動に踏み切ります。
これまで、二次請けや三次請けの立場で作業を担当してきた関係からリーダーやマネージャーの経験こそありませんでしたが、若いエンジニアを取りまとめ指導してきた経験や、高い技術力をアピールすることにより、IT系コンサルファーム会社のマネージャー職で、最終面接まで進むことができました。
この時点における緒方さんの評価は高く、現場のトップの方からも「ぜひ一緒に仕事をしたい」とのラブコールを受けるほど。
しかし、最終面接を担当した副社長の評価は「もういちど2次面接からやり直せ」という厳しいものでした。すっかり自信を喪失してしまった緒方さんは、本来の実力をアピールすることもできずに、そのまま不採用となってしまいます。
あとで先方の採用担当者の方に話をお伺いして分かったのですが、実は副社長にも緒方さんを落とす意思はありませんでした。
ところが「以前の会社でリーダーとしての経験はないようだが、本当に大丈夫なのか?」という副社長の質問に対して、緊張のあまり思わず「経験はありませんが頑張ります」という自信のない受け答えをしてしまったことが、問題視されてしまったのです。
自らの評価を下げる不用意なひと言に注意
これまで一次面接、二次面接という難関を突破してきたことで緒方さんの能力は十分に評価されているわけですから、ここはしっかり自信を持って「リーダーとしての資質は十分に持っていると自負しているが、これまでその機会を与えられなかった」などと答えるべきだったでしょう。
不必要に緊張してしまうと、想定外の質問に対してアドリブをきかせることができず、つい本音を漏らしてしまうことがあります。
最終面接だからといって身構えることなく、これまで評価されてきた自分の良さを、改めてしっかり伝えることが成功のポイントなのです。
一次面接で抜群の評価を得ていながら不合格に
さらに、外資系の大手SIerでサーバ技術者として働く、中村隼人さん(仮名)35歳の例を見てみましょう。
中村隼人さん 35歳
        サーバ技術者
    
大手企業のエンジニアとして、上流工程の設計や構築の経験も豊富な中村さん。家庭の事情により転職を余儀なくされたのですが、本人のスキルや経験に申し分なく、すぐに外資系ホスティング会社で最終面接まで進むことができました。
一次面接では抜群の評価を得ており、「1日でも早く来て欲しい」との理由から二次面接が免除されたほどの状況だったのですが、蓋を開けてみるとまさかの不合格。
最終面接においても十分な手ごたえを感じていただけに、まさに寝耳に水の出来事となってしまいました。
中村さんによると、社長との最終面接は終始和やかなムードの雑談であり、いろいろと自分の意見を話すことができたとのこと。実はここに、大きな落とし穴がありました。
調子に乗って自分ばかりが長話に及んでしまったあまり、「相手の話をあまり聞かず、チームワークに問題がある」と判断されてしまったわけです。
「まさかそんな理由で!」とびっくりされるかもしれませんが、経営のトップから評価を受ける場である最終面接では、些細な理由で落とされることが珍しくありません。
私自身も、社長が入ってきたときに立ちあがって挨拶しなかったために落とされた……という話を聞いたことがあります。
面接はあくまで面接ですから、「最終面接は形式だけのもの」などと言われて額面通りに受け取っていては、足元をすくわれかねません。
1. 立ち振る舞いやマナー、印象など
2. 社会人としての適切な言葉遣いや行動
3. 会社のカラーに合っており、共に働きたいと思えるような人物か?
最終面接でも気を抜かないことが転職成功のカギ
最終面接は形式的なプロセスではなく、経営層との対話を通じて、組織の一員としてふさわしいかを見極められる重要な場です。特にハイクラス人材においては、実績やスキルに加えて、企業文化との適合性やリーダーシップ、対人能力といった総合的な資質が問われます。
どれほど専門性が高くても、最終面接での印象やコミュニケーション次第で内定が左右されることもあるため、準備は欠かせません。緊張や誤解による失敗を避けるには、企業ごとの特徴に即した対策が必要です。
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